日本のわびさび

永年続けてる(というか、ほぼ惰性)茶道の先生から


「お茶事をしますので、ぜひ」




もう茶道に関しては、続いてるのが奇跡的な私。






お稽古休みがち。
お茶会はおろか、初釜もここ数年行けてない・・






超だめだめな私。

本当に先生が大らかでいい方なので、続いてるようなもんです。





茶事なんて、本当に何年ぶり??
このまえ、お茶事に行けたのはいつ????




全く記憶になく。



「午後3時30分からはじめます」



ということで、午前中も午後アタマも仕事だけど、3時30分には行ける!!
日ごろのダメダメさを取り返せるかな??



という訳で、久しぶりにお茶事に臨みました。




茶道に疎い方へのプチ知識

茶事(ちゃじ)
茶の湯において懐石、濃茶、薄茶をもてなす正式な茶会。
季節や時間、趣向によってさまざまな茶事がある。
茶事七式
「正午」「朝茶」「夜咄」「暁」「飯後」「不時」「跡見」
茶事によって、炭(初炭、後炭)、懐石、、濃茶、薄茶の順番が前後する。




プチ知識なのに、見事に漢字ばっか。



私が茶道をはじめたきっかけは
亡くなったおばあちゃんが、お茶の先生だったし。妹も大学で茶道部。
母もお茶やってたし、できないのは、私だけ。





研究科修了して富山へ戻ったのをきっかけに習いはじめました。




茶道は、知らなければ知らないで済むし
知ってたからって、偉いわけでもないけど。



得したこともないけど、作法を知っててよかったなあって
思うことは、時々あります。



お茶事前夜、あまりにも知らずに行くのもなんだなあと思い
とりあえず、先生からいただいた本をめくってみると・・。




「薄茶と濃茶を飲むのが茶道と思ってる方が大半ですが
茶道の究極は茶事です」





ひえー!あたしゃ、永年お茶飲めれば茶道だと思ってたよ~。
もうね、根本から違うのね・・。前日から撃沈・・・・。








当日は、着物を着る時間がなくて、スーツで行きました。
10分前に到着した私が一番最後。
みんなばっちり着物でスタンバイ・・・。






待合で掛け軸、煙草盆を眺め、お湯をいただき、順番に外の待合へ。
今日はいいお天気で本当に良かった。
しばし、談笑をしてたら、亭主(今日の茶事の主催者)がお迎えに。





お庭を通り、途中つくばいのお水で手を清め、お茶室へ。
お茶室で掛け軸、釜を拝見して、ようやく座った~。






これを5人でやってるんだけど、みんな着物だから動きづらそうで。
時間、かかる、かかる。
多分これだけで軽く30分かかったなあ。






亭主とお正客が挨拶をし、亭主による初炭。
はあ、何年か前、茶事で私も初炭したなあ。なつかしい。



香合の拝見があって、問答があって。



懐石。
ごはんのことなんだけど・・・。
茶道なので、当然






一汁三菜







最初に出てきたのが
ごはん、お味噌汁、お刺身。




あーおいしい、ぱくぱく。
お刺身おいしい。



亭主から、ごはんのお変わりを申し出られたとき、隣の方が




「最初はごはんとお汁で、次のごはんでお刺身食べていいのよね」






うげげげげ。もう半分食べちゃったよ、お刺身。
食べ方にも作法があるのね・・。





そうこうしてるうちに、亭主がお酒を注ぎにいらして。
みんな車だから、形だけの杯を受け。



焼き物(ブリの照り焼き)、煮物(かぼちゃ)、汁物が出てきて
最後に香の物(漬物)。







大皿で持ってこられたので、取り回してたべました。
最後の香の物はさまざまなお漬物で。






私、漬物ってたくさん食べられないんだなあ。




なのに、なのに・・・。ものすごい量。
これ、残せないんだよね・・・。






ううっ、一汁三菜・漬物バイキング状態。
今日は人生で一番漬物食べた日に違いない・・・・。






しかも日が落ちて、電気つけない状態でろうそくが灯され・・・。
和室の暗がりで作法にのっとっての食事。
暗くて良く見えないからいから、だんだん何食べてるのかわかんない・・・。




おいしい、先生の準備なさったお食事、本当においしいんだけど
ここまでシンプルな食事だと、ものすごく





から揚げ食べたい・・・





究極の懐石を目の前に、から揚げと餃子が食べたくなる
本当に不謹慎な私。



モノにあふれている時代に育ったワガママな私は
一汁三菜の素晴らしさを知る由もなかったのでした・・・。
(先生、ごめんなさい)






しかもこの暗がり、正座の食事・・・。
足しびれすぎて、もう感覚がない・・・。


最初、気分は永平寺の修行僧だったけど
なぜだか、だんだん気分は犬神家の一族。




懐石が終わり、主菓子が出され、中立。
(客は一度茶室を出て、亭主はもう1回茶室の掛け軸を変えたり
部屋のあつらえを変える)




再び待合へ戻り、時計を見たら、18:30!!!
もう3時間たっちゃったよ(泣)





再度、茶室へ席入りして、続き薄茶のお点前。



濃茶、お菓子、薄茶をいただき。
お道具拝見。






お道具についての問答が終わり。
退席すべく最後に掛け軸、釜の拝見をして
お庭を通り、亭主の見送りを受け、待合に戻り、やっと終了。




はあああ、長い。今何時???







時計を見たら、20:30すぎてる!!!
なんですと???6時間近くたってんじゃん。



時間見てから、疲れ倍増。

先生や社中の皆様とご挨拶して。先生のお宅を出たのが21時。





これだけの準備をなさる先生って本当に凄い!
懐石の時は、お膳もお椀も漆のお道具だったし
香合は、虫かごをイメージしものだったり、とにかくお道具さまざま。
お食事も全部、先生が準備なさってるし。
なかなかこれだけのことて、できない!!
先生、すごすぎ。






そんな先生の凄さはそっちのけの私、
一汁三菜のよさも、茶の湯のわびさびも
私には早すぎる????
ふううううう。
日本の文化を極めるって、本当に大変ってことがよくわかったのでした。
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by chocolamotoo | 2007-10-21 23:28 | 日記