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重いけどコミカル

気になっていた映画
「クワイエットルームにようこそ」 を観ました。


重いけどコミカル_e0116618_0203162.jpg



ドラマ「マンハッタン・ラブ・ストーリー」から
気になってる松尾スズキ!
去年、彼の小説「クワイエットルームにようこそ」が
芥川賞候補に!!
すっごーい。
監督・俳優・演出家だけじゃなく、小説!しかも芥川賞候補・・。
この人の才能ってとどまることないんだねぇ。


松尾スズキファンなくせに、原作、映画の内容、なーんも知らずに
観にいった私。





甘かった。





睡眠薬飲みすぎて、救急車で運ばれ
精神科病棟に入院させられたアスカ(内田有紀)の
2週間の入院生活について描かれてます。



入院患者、かなりイっちゃってて、すごい。
拒食症、過食症、アル中、薬物依存、自殺未遂者・・・。



これだけ書くと、すっごい重い映画でしょ??



ところが、松尾スズキの手にかかると、違うんだなあ!
コミカルさと誰でも持ってる心の闇がきっちり描かれてました。
テンポ感もよくて、一瞬として雑念が入らなかった。
ストーリーに必死。



私は精神科へ通院したことはないけど
拒食症患者さんに会った事があるので、
映画の内容にリアル思い出すことがあって、ちょっと辛かった・・007.gif




キャストもよかった。
蒼井優はカワイイし、演技も上手い053.gif
大竹しのぶは、前作「恋の門」でもぶっとんでたけど、パワーアップしてた。
りょうはサイボーグ看護士ぴったり。
ハリセンボンもいるだけで、うけるというか、あまりにもそのまんまやし、
まさか、あの脇に妻夫木くん・・・。はじけてた~。
でも、なんといっても、さすがすぎの宮藤官九郎。
あの役は彼しかできないわ。
で、主役の内田有紀。
あまり期待してなかったけど、この主人公を内田有紀がやることによって
コミカルに描かれてたんじゃないかなあ。





本当、内容としては重いもん。
主人公が心のバランスを崩して、睡眠薬を飲みすぎる・・。




人間、弱さも脆さも、みんないろいろ抱えてる。
今の世の中、誰にも「絶対ない」って言い切れないし
ありえる世界なんだろうなあ。


生きていくには、強さが必要。
でも、いろんな事を
「どう乗り越えるか」ではなく「どう受け止めるか」っていうのが
大事な気がする。
「鈍感力」っていうことでしょうね。



基本的に、楽観主義で鈍感な私。
最近、アルツも激しくて、もの忘れが多い。
多分、ヘキサゴン・おバカ娘となんら変わらない気が・・・
ははは(笑ってごまかしてみる)



やっぱ、笑って生きるしかないよね 003.gif

重いテーマの笑いいっぱいの映画でした。



久々のシアターD都会は、座席もきれいになってて
すごーく快適でした。普段、Fボーレばっかりだけど。よく考えたら
うちから一番近い映画館なんだなあ。時々行こうっと。
by chocolamotoo | 2008-01-30 00:35 | 日記