2008年 01月 30日
重いけどコミカル
「クワイエットルームにようこそ」 を観ました。
ドラマ「マンハッタン・ラブ・ストーリー」から
気になってる松尾スズキ!
去年、彼の小説「クワイエットルームにようこそ」が
芥川賞候補に!!
すっごーい。
監督・俳優・演出家だけじゃなく、小説!しかも芥川賞候補・・。
この人の才能ってとどまることないんだねぇ。
松尾スズキファンなくせに、原作、映画の内容、なーんも知らずに
観にいった私。
甘かった。
睡眠薬飲みすぎて、救急車で運ばれ
精神科病棟に入院させられたアスカ(内田有紀)の
2週間の入院生活について描かれてます。
入院患者、かなりイっちゃってて、すごい。
拒食症、過食症、アル中、薬物依存、自殺未遂者・・・。
これだけ書くと、すっごい重い映画でしょ??
ところが、松尾スズキの手にかかると、違うんだなあ!
コミカルさと誰でも持ってる心の闇がきっちり描かれてました。
テンポ感もよくて、一瞬として雑念が入らなかった。
ストーリーに必死。
私は精神科へ通院したことはないけど
拒食症患者さんに会った事があるので、
映画の内容にリアル思い出すことがあって、ちょっと辛かった・・
キャストもよかった。
蒼井優はカワイイし、演技も上手い
大竹しのぶは、前作「恋の門」でもぶっとんでたけど、パワーアップしてた。
りょうはサイボーグ看護士ぴったり。
ハリセンボンもいるだけで、うけるというか、あまりにもそのまんまやし、
まさか、あの脇に妻夫木くん・・・。はじけてた~。
でも、なんといっても、さすがすぎの宮藤官九郎。
あの役は彼しかできないわ。
で、主役の内田有紀。
あまり期待してなかったけど、この主人公を内田有紀がやることによって
コミカルに描かれてたんじゃないかなあ。
本当、内容としては重いもん。
主人公が心のバランスを崩して、睡眠薬を飲みすぎる・・。
人間、弱さも脆さも、みんないろいろ抱えてる。
今の世の中、誰にも「絶対ない」って言い切れないし
ありえる世界なんだろうなあ。
生きていくには、強さが必要。
でも、いろんな事を
「どう乗り越えるか」ではなく「どう受け止めるか」っていうのが
大事な気がする。
「鈍感力」っていうことでしょうね。
基本的に、楽観主義で鈍感な私。
最近、アルツも激しくて、もの忘れが多い。
多分、ヘキサゴン・おバカ娘となんら変わらない気が・・・
ははは(笑ってごまかしてみる)
やっぱ、笑って生きるしかないよね
重いテーマの笑いいっぱいの映画でした。
久々のシアターD都会は、座席もきれいになってて
すごーく快適でした。普段、Fボーレばっかりだけど。よく考えたら
うちから一番近い映画館なんだなあ。時々行こうっと。
by chocolamotoo
| 2008-01-30 00:35
| 日記