2007年 07月 27日
吹奏楽コンクールはじまりました
吹奏楽にハープ??って思われる方もいらっしゃると思います。
吹奏楽のハープは、打楽器のようなものです。
なければ、済むけど、あったらものすごく効果的。
じゃあ、ハープって誰でも弾けるのか?
コンクールまで弾けるようになるのか??
ってところで、私の仕事です。
コンクールまでに、その曲だけ弾けるようにレッスンするんですー。
レッスンよりも、その子の頑張り具合が大事で。
水ぶくれ、血まめ、指の皮が何回もむけ、さまざまなトラブルを抱えつつ
みんな、すっごい練習してくれるんです。
しかも、オーケストラ同様、吹奏楽の曲の中でハープが聞こえるのって
至難の技。
すっごい、静かな部分で目立つか、
みんな吹きまくってるところで、え??弾いてるの?聞こえないよ
のどっちか。
他のパートは、ソロ以外は、必ず同じ音を誰か吹いてるけど
ハープの場合は、ほぼ1人。
指のトラブルと曲中のプレッシャーとで、初心者の生徒さんには大変で・・・。
とにかく、コンクールのためだけにこれだけ頑張るって、涙ものです。
たかが部活、されど部活。
たかがコンクール、されどコンクール。
コンクールというからには、結果。
そもそも音楽にきちんとした順位がつけられるのか??
スポーツには、、記録を競う部分、勝敗があるから
順位がつけやすいけど、音楽は何を基準に???
と、根本的なところから考えるときりがないっす。
とにかく、コンクール、なのです。
吹奏楽に縁もゆかりもない方へ、簡単なコンクールの知識。
演奏のレベルによって、金賞、銀賞、銅賞の3つに分けられ
金賞の中から、県代表(部門によって、5~6校)選ばれます。
金賞でも、県代表に選ばれないと、ダメ金というのになります。
県代表の次は、北陸大会。
北陸3県から2校が代表になり、全国大会へ。
この北陸代表がものすごい難関です。
人数によって、大編成部門、小編成部門があり、
大編成部門は、毎年課題曲が数曲発表され、小、中、高、社会人
共通のものを選び、自由曲と2曲演奏されます。
小編成は、自由曲のみです。
審査員は、プロオケ、プロ吹奏楽バンドの奏者、指揮者、作曲家等
地元には、ゆかりのない方々が5名ほど審査にあたります。
採点方は、100点満点で、勝ち点方式。
点数のほかに、講評がもらえます。
たかが、部活。されど部活。
部活の延長のコンクールに、1年のありったけの想いと力をそそぎます。
音楽の甲子園ってやつですか。
(そういえば、日テレで数年前全国吹奏楽の旅っていうの、人気ありましたね)
しかも、ハープをコンクールで入れるとなると、コンクールで全国大会を
狙うような学校なので、情熱は、ハンパじゃないっす。
はっきり言って、部活の枠をこえてます。
保護者、OBのプレッシャーもあるし。
なんか、1年に1度の天下分け目の大決戦って感じ。
私は、吹奏楽部を経験してないので、(中学校時は、ソフトボール部でした)
この業界を理解、慣れるのにものすごく時間がかかりました。
生徒の出来 → 私の責任
結果〓私にも責任あり
みたいのが、重くて・・・。この部活を超えた情熱にうんざりしたこともありました。
でも、何よりも、この日のために頑張った生徒さんが
納得いく演奏ができればいいやって思ってます。
(なおかつ結果がついてこれば、言うことなし)
今年は、3校レッスンに行きました。
初めてハープを弾くっていうだけで、いっぱいいっぱいになのに
本番当日は、
楽器の運搬(ハープをケースにいれるだけで大仕事)
チューニング(1本1本音程をあわせなきゃいけないし)
慣れない楽器移動
この3つは、本当に大変。
打楽器の人のほうが、楽器がたくさんあるからもっと大変なんだろうけど
それぞれの生徒さんが、いい演奏ができるように
当日もフォローに行きました。
「そこまでしなくてもいいんじゃないの?」とも言われますが・・。
さっきから、だらだら書いていますが
初心者にとって、ハープ弾くの大変なんですよー。
しかも、会場は満員のお客さん!
レッスンした立場から言えば、演奏に集中してほしいのです。
えっさーえっさー。ハープを運びつつ、生徒の緊張をほぐし・・・。
私のレッスンした生徒さんは、本番みんな、ほぼ完璧!
これで、一安心。
(以前、本番ビビりまくった生徒さん、うまく弾けずにいたら
審査員の講評にハープが聞こえません、って書いてあって
その後、レッスン行きまくった苦い過去が・・・)
そして、1校は金賞ながら県代表を逃し(ダメ金ってやつです)
2校は北陸大会へ。
暑い夏がはじまりました。
by chocolamotoo
| 2007-07-27 19:27